同じに見える
Tシャツの価格は数千円~数万円と幅広く設定されていますが、みなさんは無地のTシャツを選ぶ時、考えたことはありませんか?
何が違うの?
理解を深める満足
おしゃれはやはり自己満足が一番重要だと考えます。
しかし、その満足をより具体的に『何に満足をしているのか』という理解するもう一歩進めることで、より満足度も上がるのではないでしょうか。
このコラムでは、生地の視点からみる無地のTシャツの【価値の差】をご紹介致します。
糸
Tシャツはコットン100%の製品をベースにします。
安い高いは、何で決まるか?
ネームバリュー抜きにしますと、それは当然糸の値段に関係してきます。
ざっくりですが、糸の太さは太番手、中番手、細番手に分かれます。
そしてそれぞれ基本的に糸の太さに応じて、使用する専用のわたが存在します。
太番手には太く短いわた、細番手には細く長いわた、中番手には2つをミックスといった具合です。
糸とわた
わたは細く、長いものほど高価になります。
なので、できるだけ太いわたの使用比率を上げて糸を作れば、価格を下げることができます。逆に、細く長いわたの使用比率が多ければ糸は高価になります。
糸はどんなに良い糸でも編めなければ、糸ではありません。
なので、糸強度と価格を顧慮した上で太いわた、細いわたの使用比率を構成していきます。
価値の見抜き方
ここまで来たらだいたいの見当が付くと思いますが・・・
太番手を使用しているTシャツが数千円で細番手を使用しているTシャツは数万円なのです。細く長いわたを使用したTシャツは手触りが滑らかで気持ちの良い風合いですので、是非一度お手に取ってみてください。
でも最後は…「感覚が正解」?
今回はあくまで生地からみた側面であり、Tシャツが高価な理由はほんとうに様々あります。
デザインや仕立て、加工など見る人が見れば分かるというもの。
しかし、それらはすべて目には見えない、人の感覚を喜ばせたいという一点に尽きると思います。
気にいった一着はあなたの感覚が喜んでいる証拠です。
価値を知った今のあなたはその価値を着ずにはいられないはず。