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コラム

尾州産地について

公開日:
2020.11.27

尾州。

それは、愛知県の北西部に位置し、織物の一産地として広く知られている地域です。特に尾州の毛織物は、イタリアのビエラやプラートにも引けを取らないクオリティともいわれています。

尾州の歴史

尾州という地域は、木曽川流域の豊かな自然環境に恵まれ、昔から織物が盛んでした。さかのぼることそれは奈良時代から、繊維産業が盛んな地域だったと言われています。

盛んだった大きな理由として、

原材料である「糸」を作る紡績業や撚糸業、
「生機(※1)」の製編・機織業、
「生地」への染色整理加工業、

これらすべての産業が揃い、協業してきたこと、これによって多品種少量生産にも対応ができ、生き残っていくことができたためです。

(※1)生機:「きばた」と読みます。糸から編み・織りされた布地のことで、まだ服にはできない布のことを指します。

尾州のこれから

時代は変わり、ファストファッションやSPAの台頭、消費者の要求品質や価値観の変化によって、繊維産業の中で様々な会社が淘汰されてきているのは事実です。

しかし、低価格化の競争には限界があります。差別化された商品には、それが高価であっても需要があります。生き残ってきた会社には、それなりのワケがあります。

尾州で繊維業を営む弊社は、市場にない風合いの生地や他社に真似できないモノづくり、磨きをかけた製編技術で、海外の低価格路線にも負けることなく生き残ってきました。
ウールだけでなく、綿やレーヨン、機能性をもつ化学繊維にも見識を深め、幅広い需要にも応えられる土台があります。

これからもこの姿勢は変わらず、もっと進化し、この業界になくてはならない存在を目指します。

尾州に工場を構える弊社の商品
尾州に工場を構える弊社の商品

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