洋服の下げ札に記載された、製品の説明文の中で「ゲージ」という言葉をお見かけしたことはありますか?もしかしたら編み物のセーターで、「ローゲージのニット」なんてことをお聞きしたことがあるのでは?
今回はこの、「ゲージ」とはなんぞやについて、ご説明させていただきます。
一般的な「ゲージ」
一般的に「ゲージ」とは、
「工作物の寸法を測定するもの、または寸法・形を測定する時に基準にするもの」
と定義されています。しかし、繊維業界の特に「編み物」の業種では、別の意味を持っています。
編み物の「ゲージ」
繊維業界の「編み物」において「ゲージ」とは、
「1インチの間を何本の編み針で編むか」という意味合いになります。
(ちなみに1インチとは、2.54cmです。新入社員の時、頭に叩き込みました・・・。)
一つの編み針で、一つのニット(写真の編み目(v みたいなやつ))が作られるのが基本です。
写真の「ローゲージ」とはどれくらいかと言いますと、「7ゲージ」以下のものになります。(復習です。「7ゲージ」とは、「2.54cmの間を7本の編み針で編んだもの」ということです。)
8~10ゲージは「ミドルゲージ」、12ゲージ以上からは「ハイゲージ」または「ファインゲージ」と呼ばれます。
お分かりのように、数字が大きくなるほど、編み目の細かい生地になります。
ここで豆知識をひとつ。
ゲージとは、「編んだ時の1インチ間の編み針の数」であり、「加工されて生地になったときの1インチ間のニットの数」では無い、ということです。なぜならほとんどの生地が加工する工程で、横方向に縮むためです。つまり編み目の大きさはほとんどが
「編んだ時の編み目」 > 「生地の編み目」
となり、加工された生地の方がハイゲージに近づくということです。
弊社では、「5.5ゲージ」から「32ゲージ」の編み機を取り揃えていますので、ローゲージからハイゲージまで様々な目面の生地があります。いろいろなゲージの生地で、着心地や見た目の変化を楽しんでみてください♪