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コラム

特注の仕立服

みなさんは 「オートクチュール」という言葉を聞いたことはあっても、意味や細かい説明ができる方は少ないのではないでしょうか。 そこで、オートクチュールについて少し説明していこうと思います。

オートクチュールとは

オートクチュールとは、高級な(haute)仕立服(couture)という意味です。もう少し細かく説明すると、特定のお客様に対してそのお客様のために仕立てた一点物の高級仕立服のことです。また、オーダーメイドで作られる高級衣装店の店舗自体を指すこともあります。

ここで業界の豆知識ですが、オートクチュールをしているお店は生地選びから縫製までを一貫しておこなっていて、縫製は手縫いが原則になっています。

しかし時間と手間がかかってしまうのでかなり値が張ってしまうところではあります。 オートクチュールの生産から購入までの流れは、まず、クチュリエといわれる、デザイナーが提案をします。提案は、年二回のファッションショーでモデルが着用し、発表されます。ショーには、顧客となる女優や大富豪、大候貴族などのいわゆるセレブリティや、ファッションジャーナリストなどの限られた方が招待され、コレクションの後には、顧客が各ブランドを訪れ見本品の試着などを行い、気に入ったものの制作を発注します。

オートクチュールとプレタポルテの違い

ここからは、「オートクチュール」と「プレタポルテ」の違いを簡単に説明していきます。

「オートクチュール」は冒頭でも説明したとおりその顧客に合わせて仕立てられるオーダーメイドの一点物のことです。特に高級服やその店舗のことをオートクチュールといいます。
「プレタポルテ」とは、既製服のことで、特に高級既製服を意味します。 「オートクチュール」に対し、ブランドイメージを大切にしながら作られた、オーダーメイドではない商品のことを指します。

このように、オートクチュールは、オーダーメイドの高級仕立服、プレタポルテは高級既製服、という高級衣料を区分けする言葉として使われています。

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