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コラム

ダブルフェイスとは

どんな組織か

ダブルフェイスとは、丸編みのダブル組織の生地の種類の1つで、表面を編む糸と裏面を編む糸に異なる糸を用いている布地を指します。一般的にダブルフェイスを構成する糸は、表面を編む糸と、裏面を編む糸、また、表面と裏面をつなぐ接結部分を編む糸の、大きく3つの糸を使って編まれています。

表と裏が分かれている

ダブルフェイスとは、表と裏で違う糸を使うことが出来るので、表と裏で色を変えたりできますし、たとえば秋用素材として表を温かみのあるウール、裏を肌さわりの良い綿にしたりなど、生地でのアレンジがしやすい組織です。

いろいろなダブルフェイス

また表面を鹿の子にしたり、畦状にしたりといった、変形ダブルフェイスもあります。いっとき、表側がローゲージ(セーターのような、大きな編み目のことです。)で裏側はハイゲージ(ローゲージに対し、細かな編み目のことを言います。)で編まれているクオーターニットというダブルフェイスが人気でした。また、最近はスポーツブランドのパーカーやパンツなどでよく見かける、「むにっ」とした感触の”ダンボールニット”という素材が人気ですが、これもダブルフェイスの生地の1つです。

丸編み組織以外のダブルフェイス

今回は丸編みの組織としてのダブルフェイスの説明をしましたが、ダブルフェイスの生地はほかにもいろいろあります。織物でもダブルフェイス組織の生地が存在していたり、また2枚の生地を張り合わせて作るボンディング生地でもダブルフェイスといいます。

とにかく、表と裏が違う生地、違う色の糸が使われていたら大体ダブルフェイス(たまに違ったりしますが)、ということなります。

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