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コラム

ウールマイクロン数とは

ウール糸の種類、品質を区別する一つの指標としてマイクロン数があります。

デザイナーの方々が、生地選びでマイクロン数を尋ねてくることは、最近はあまりありませんが、クオリティの高いウールを求められる方や、ウールに精通されている方からときどき聞かれたりします。

マイクロン数とは

マイクロンとは、繊維の太さを示し、(μで表記します。1マイクロン=100万分の1メートルです。)このマイクロン数が小さいほど繊維が細かくなり、肌ざわりの良い上質なウールとなります

数値によるウールの呼び方

業界内ではマイクロン数の数値により、ストロングメリノ(23-25μ),ミドルメリノ(20-22μ),ファインメリノ(20-21μ),エクストラファインメリノ(18.5-19.5μ),スーパーエクストラファインメリノ(16.5-17.5μ)と言われます。
エクストラファインメリノと言うと某大手アパレルがセーターで使っているのを見かけるかと思います。ストロングメリノやミドルメリノはウールのコートや高級毛布等に使われています。スーパーエクストラファインメリノは高級なセーターや高級な背広に使われます。

カシミヤは

ちなみにウールと同じ毛繊維でもカシミヤはもっと細く、13~16マイクロン程です。この細さが肌さわりの良さに繋がっています。ただ、細くなればなるほど繊維が絡み易くなるため、ピリング(毛玉)になりやすかったり、耐久性が劣ったりするのでデリケートに取り扱う必要が出てきます。マイクロン数が低ければ(=上質ウールなら)良い、というわけではありません。

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