布を使って縫製をする時、端処理が面倒であったり、端処理をすることによって自分の思い通りのデザインと少し違ってしまうように思うことはないでしょうか。
しかし市場では稀に、端処理がされていない、切りっぱなしのデザインのアイテムを見かけますね。使ってみると、端処理を行っていないにも関わらず意外とほつれません。
では、そのようなほつれにくい生地の種類にはどんな特徴があるのでしょう。
高密度の編地
ほつれにくくなる1つの大きなポイントとしては、糸の繊維同士が絡まっていることでしょう。フェルト化しているものはほつれにくいですよね。
しかしそれ以外にもほつれにくい生地はあります。
今回はmaruamの編地をベースに、ほつれにくい生地の特徴について考えてみます。
挙げられる特徴としては
1.高密度である
2.ポリウレタンが入っている
3.組織(糸の編み方)が複雑である
4.糸に毛羽がある
と、主に4つの特徴があります。
高密度であるほど繊維が密着していてほつれにくく、ポリウレタンというゴムのような伸縮性のある素材が編まれているとさらに繊維同士が密着します。また、組織が複雑であるほど糸の交錯点が多くなり、糸に毛羽があるほど繊維は絡みます。
maruamの生地では、Matte jersey stretch、 PASCAL 、futureⅢなど、これらの条件を満たしたものが非常に多く、これらを使った切りっぱなしのデザインのアイテムがいくつも生み出されています。
自分の思い通りの服を作る際、ぜひ生地選びの参考にしてみてください。