ジャガード編みとは、糸から生地を作る段階で柄を表現する方法です。
普段目にする柄物の生地は、プリントのものが多いのではないのでしょうか。
プリントが生地の上から印刷されたものであるのに対し、ジャガード編みの柄は、糸を編む段階で柄を出していくものです。
ジャガード編みの特徴
編む段階で柄を出すので、柄に合わせて複数の糸を使用することになります。そうすることにより、生地に立体感を出すことや、柄に深みを出すことが可能になります。
ジャガード編みは、コンピューターで針の出し方を制御し、柄に合わせて針の出し方を変えることで柄を編みます。編み目で柄を表現するため、柄の細かさは使用する糸の細かさや生地の密度に関係してきます。そのため、プリントのような柄の細かさの自由度はありません。しかし糸で色を表現しているため、深みや奥行きが出てきます。
弊社には、日本でも数台しかないジャガード編みの機械があります。編む工程は難しく、職人の熟練した技術が必要不可欠ですが、仕上がりが非常にきれいなのが特徴です。
今までプリントやジャガードを意識したことがなかった方は、一度手元にある洋服やインテリアなどを見返してみてはいかがでしょうか。
身近なところにジャガードが潜んでいるかもしれませんね。