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コラム

ニットとセーター

公開日:
2020.11.19

ニット(knit)」と「セーター(sweater)」、このふたつの違いをみなさんはご存じでしょうか。

洋服屋さんに行くと、ニットワンピ、ざっくりニット、アランセーター、セーターカーディガンなどなど、アイテム名や商品紹介にこれらの言葉が使われています。

ニットとセーターと言われて、それぞれどんなモノなのかは分かるけど、両者の違いに関しては、いまいちピンと来ていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここではニットとセーターについて説明します。

ニット

まずニットについて、ニット(knit)の意味は、「編む」という動詞です。つまりニットという言葉自体は、厳密には生地そのものの事を指しません。名詞として表現するならば、「knitted fabric(textile)」が正確でしょう。あまり使わないと思いますが…。

セーター

次にセーターについて、セーター(sweater)は日本語でもセーターと訳され、編物による衣類でトップスにあたるものの総称とされていますが、編物のトップスの中でも、カットソーやキャミソールなど衣服の製法や形状による分類が絡んでおり、一般的にはセーターというと太い糸で編まれた厚手のトップスのことを指します。その理由としては、元来セーターは、汗をかくという意味の“sweat”からきており、19世紀後半アメリカの大学フットボールチームが汗をかいて減量する目的で、厚手の編物でできたユニフォームを着たことから一般化したことが挙げられます。


以上のことから、ニット編むという行為のことを、セーターとは厚手の編物衣類のことを指します。
普段よく目にする「ニット〇〇」といった名前や説明は、言葉の厳密性はありませんが、伝わりやすいという点で、便利な言葉であると言えます。

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